そして、青いボタンを、知ってるか?(笑)。
さて、今回はスタッフ作業の話です。それもお芝居に必要不可欠(かもしれない)音響と照明の話です。
とはいっても、詳しい技術の話じゃありません。“気持ち”の話です(笑)。
昨年僕はソラシードで、つかこうへいの「熱海殺人事件」を上演しました。僕は演出でしたが、いろいろ人手不足で(しかもタイミング重視だったので)、当日の音響作業は僕がやりました。
それこそ本番のがっつり音響操作は初めてだったかもしれない現場でしたが、僕の場合、音響自体は演出と深く結びついているので、さほど苦労ではありませんでした。
その3回の本番中、僕は音響操作に没頭しました。そりゃそうです音響ですから。まあ、そのお陰で(そのせいで)、公演のダメだしがあまりできませんでしたが(笑)。
で、その本番中に思ったことが、“音響は身体で押す”ってことでした。
音響は(あ、照明もですが)、あくまで物語を盛り上げていく効果としての“音響”なので、舞台の、役者の気持ちの“音”であると僕は思います。なので、その“音”を操作するときは、その役の気持ちで鳴らさなければ、と思います。舞台は時間の流れですが、ただ単に「ここの場面にきたから押す」などということではなく、役者の気持ちがここまで高まったから、音のボタンを押す、ってことだと思ったのです。音響もその気持ちになって、“気持ちで”音響ボタンを身体で、押すことが大事だと思います。
これはとある役者に聞いたのですが、「音響の〇〇さんより、演出の△△さんの方が(演技が)やりやすい」と、つぶやかれたことがあります。きっとそういうことなんだと思います。“気持ち”として近い方が、役者は役に入り込めるんだということですな。
で、こないだの共鳴空間の音響もしていたのですが、そのゲネプロでの話。
僕は音響はパソコンとサンプラー。隣では照明担当のミドリさんが、STEPONEの〇崎さんの指示で四苦八苦中…。そんな中、ある程度うまくなってきた状況で、岡〇さんが言われた一言。
「ミドリちゃん、(照明は)手で押すんじゃないんだよ、“気持ち”で押すんだよ」
名言ですな。僕は隣で「(やっぱそうだよなー、音響も照明もある意味“演者”なんだよな」とか思いつつ、その言葉をうんうんと噛み締めていました。
演劇は総合芸術です。その一端を担って、その言葉の意味の、半分くらいはわかりかけた自分でした。
“音”は、すごいです。で、この話、続きそうです(笑)。
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