さて、ひさかたぶりの更新です。
昨日は以前インフォメーションした「こどもの館卒業生等発表会」の本番でした。これは今年、20周年を迎えた、こどもの館劇団を祝うイベントで、朗読劇をしました。いろいろ懐かしかったので、今回はこどもの館に行きだしたきっかけを、書こうと思います。
概略は、兵庫県立こどもの館が出来たときに、設計者の安藤忠雄さんが「この建物の色んな箇所で、演劇などできないか」と、劇作家の如月小春さんに提案したのがきっかけで、20年前、県下の中高生を集めて、野外移動劇をしたのが始まりです。
それが20年。なんかすごいことです。そういえばある意味、僕の半生です(笑)。
僕が参加したのは12年前。館劇団が8年目の時です。その時の演目は「時の花」。あのミヒャエル・エンデの「モモ」を下敷きにした演劇でした。
そういえば、その中高生の夏休みを利用するこどもの館劇団の数ヶ月前に「演劇指導者養成講座(現・演劇ボランティア養成講座)」という講座に、往復はがきで申し込んだのが、その後の、僕の人生を変える第一歩になろうとは、少しも思いませんでした。
その講座に初めて参加した僕は、右も左もわからずに如月さんの講座を受けました。
誰も知り合いのいない場所。「ちゃんとした講義の場所」…そう僕は思っていました。でもその中で、やかた劇団のOGの子の本読みを聞いた時、その上手さに僕は驚いてしまったのです。
今ならもう、当たり前のように思うかも知れません。ですがその時の僕は「おー!本物の俳優さんだぁ…」と、感動すら覚えていました。
それからはもう夢のような日々でした(笑)。もともと、芝居は“観るもの”で、まさか自分が演じるなんてとてもとても…と思っていた僕が、夏休みのこどもの館劇団に、僕も参加したいです!と、如月さんに直訴したくらいですから(笑)。たぶん、その一歩が、今の自分を作っていったんだと、今思います。
昨日も、当時如月さんや大人たちが利用していた楽屋に、久しぶりに入って、当時を懐かしんでいました。一緒にいた仲間も、「ここに灰皿があったよね」とか、「ここでこうしてたね」とかの話が飛び交ってました。そんな話を聞きながら、僕は12年前と同じ気持ちで、幸せな気分でみんなを眺めていました。それは、とてもとても、幸せな時間でした…。
これからも、あのコンクリートの建物は、あの山奥に建ち続けるでしょう。僕を演劇の世界へ引きずりこんだ空間は、きっと忘れずに、あの場所にあるはずです。きっとあの暑さと、熱風と、蝉の鳴き声と、あの夕焼けは、ずっとあのままです。確かに、もう戻らないけれど。
こどもの館は、僕の“ホーム”です。そして次回は、そのホーム2年目に起こった、僕の転機を書こうと思います。でわ。
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